こだわり

前回の日記をピークに公私共に多少落ち着いたのでそれなりに平穏な週末を迎えられそうです(←あくまで急患が来なかったらの話ですが)。


とはいえ朝病棟行ったら突然オペに入ることになってたりして(←入ったら最後、9時から18時までオペ室に缶詰。昼間やろうと計画してたことは何一つできなくなる)仕事は相変わらず山積みですが、もうあまりにいっぱいいっぱいでどうにもならなくて、もう無理だと思って「明日やればいいことは明日やっていいですか?」ってチューベンの先生に聞いたら、先生が笑いながら「明日やればいいことは明後日やるのがオシャレなんだヨ。知ってた?」と言ってくださったので爆笑しながら帰宅しました。先生、ありがとう・・・心が軽くなったよ。こちらの状態を瞬時に把握してこういうことをさらりと言ってくれるお医者さんっていいなぁとすごく思います。


最近の私のこだわりは弁膜症がある患者さんに自分の胸の音を聞いてもらうこと。「心雑音があるって言われてます」と患者さんが言ったとしても、じゃあ聴診器でその「雑音」なるものを聞いたことがあるか問うと、ほぼ100%の患者さんが聞いたことがないといいます。で、聞いてみたいかたずねてみると、たいてい「ぜひ聞きたい!」と。私の心音(雑音のないコントロール心音)と比べてももらってザーッザーッという逆流だの狭窄だのの音を聞いてもらい、どうしてその雑音が聞こえるのかを疾患の説明とともに行う。そして術後に改善したときにまた聞いてもらって、実際よくなってることを実感してもらう。やっぱ自分の体のことなんだから知っててほしい、というのが私の気持ちです。でも実際結構好評なサービス(?!)です。


そいや今日は朝から夕方まで緊急オペだったため消灯間際にダッシュ回診を行ったのですが、とても面白いおばちゃん患者さんに「せんせー大変だねぇ。なんか救急車いっぱい来てたし。今日ここ泊まってく?」と言われて思わず笑ってしまいました。ここ2日ほど自宅のベッドで寝てないためお気持ちだけ・・・ということで丁重にお断りし、そんなこと言う元気があるなら近々退院させちゃる!という方針になり、帰宅しました。


ほんと、いろんな人に癒されています。