マリッジブルーのしくみ(女医ver.) 2日目


「独身への未練」は言い換えると「ひとりでいられることへの未練」です。


基本的になんでもひとりでできてしまい、自分のペースで好きに行動できる「ひとり」をあえて選ぶことも多々あって、女の子たちがよく言う「寂しい」という感情をあまり持たない私ならではなのかな…と思いました。


自分の給料を使うなり貯めるなり好きにでき、思いたったら当日券でお芝居を見、帰りにお気に入りのバーでぼーっとお酒を飲み、友人の誘いがあったら軽く乗り、休日の前日には「よっしゃ、今夜はオールでFFの歴代ボスを倒すぞ〜!」というのがもうできなくなるわけです。


手に職があるから健康でさえいればとりあえずお金に困ることはないし、家事も人並みにこなせるし、良くも悪くも「ひとりで生きていける」私は、その「自由」を手放すことに軽い恐怖を感じたのです。それまでは結婚願望が強くてプロポーズされた時もすごく嬉しかったのに不思議なもんで…。「結婚してしまったらもう一生自分の好きに行動できないんだ…」と思ってしまい、焦った結果こういう行動に出たりしました。独身最後のゲーセン、独身最後のお芝居、独身最後の母親とのランチ…と息つく間もなく予定を入れまくる私に「なんでそんなに『独身最後の…』って言うの?結婚したくないの?」と彼が言ってきたのを覚えています。


そこではっとして「私は結婚したくないんだろうか」と考えてみました。
…別にそういうわけじゃない。と、思う。多分。
っていうかよくよく考えてみたら私がやってきたことは特に彼から結婚後にやるなと言われているわけでもなく、むしろ「俺が当直の時とかに自由にしたらいいじゃない」と言われて、別に結婚してもびびってるほど制限はかからないのかも…と思えてきて、まぁなんとか持ち直すことができました。



ちなみに私以上に結婚願望が強いけどまだその予定が全くない同僚*1に「独身が惜しくなってきた」という話をした時、「まぁそう思うのも自然なんじゃない?いわゆるないものねだりってやつだよね。私はもう独身はいいもん。明日にでも結婚したい。」と言っていました。なるほど。

*1:女医さんは世間の平均より結婚が遅い傾向にあるため、まわりにかなりいる。ちなみに30超えて結婚した私はどちらかと言えば早婚の部類に入る。