ウィキッド-Wicked-

舞台ってすごく華やかでドラマチックで心が潤うし、日常から解き放たれてトリップできるのが好きです。


今週末は、つい先日開幕したばかりの劇団四季の「ウィキッド(Wicked)」を観てきました。キャッチコピーは「誰も知らない、もう一つのオズの物語」・・・有名な古典「オズの魔法使い」の裏のもうひとつのストーリーという位置づけで、オズの魔法使いに出てくるい善い魔女グリンダと悪い魔女エルファバの物語です。ブロードウェイでは初演以来空席を作ったことがないという大型(?)ミュージカルです。ブロードウェイ版もUSJ版も見たことがなく、ストーリーも公式ページに書いてある以上のことは知らずに行きました。


観に行く前には映画「オズの魔法使い」で予習(復習?)したほうが断然楽しめます。知らなくても支障はないかもしれませんが、面白さや物語の深みが違ってくるはずです。終盤に差し掛かるにつれ転がるように物語が展開していき、色々なことが繋がりをもっていき、「あの裏には、そんなことがあったのか・・・」と思わず涙が・・・。何が「Wicked」なのか考えさせられました。


グリンダ役の沼尾みゆきさんはこの間まで同じ劇場で「オペラ座の怪人」のクリスティーヌをされていた方です。思いがけず(!?)可愛くて、見とれてしまいました。声もかわいい・・・。しかしあまり共感はできず。まぁそういうキャラクターなのか。でも実はクリスティーヌでもあまり共感できなかった経緯が・・・。(同じ舞台に立ってらした荒井香織さんのメグの方がイメージぴったりで魅力的だった。)他の役者さんでも見てみたいキャラクターです。きっと色んな演じ方があるはず。
休憩時間に聞こえてきた「エルファバ、はまり役だね〜」という声に賛同、濱田めぐみさんのエルファバがよかった・・・。カーテンコールでの拍手も半端じゃありませんでした。なんていうか・・・応援したくなる、緑でもいいじゃん心はきれいじゃんと言いたくなる、そんなエルファバでした。
ちょっと気になったのが李涛さんのフィエロ。いや、かっこいいんですが、やっぱり発音がちょっと気になってしまって・・・。つーか私はなぜかフィエロが北澤裕輔さん(オペラ座の怪人でラウルを演じていた)だと思い込んでいたもんだから(多分候補者リストかなんかで見たんだと思う)、「あれ!?北澤さんじゃないじゃん!!」と衝撃も二倍だったわけですorz キャストボックスはきちんとチェックしなきゃいけないですね・・・反省orz

曲はまだあまり頭に残っていないのですが、グリンダがメインで歌う「ポピュラー」がかわいくて好きでした。かわいくなることに全力を注ぐグリンダと戸惑いつつもがんばろうとするエルフィーが可愛くて、ツボったシーンの一つでした。ふたりの「キラキラ〜☆キラキラ〜☆」のセリフに会場からも笑い声が。また見たい。

席は2階2列上手ブロック(舞台に向かって右側)だったのですが、すごくよく見えました。オペラグラスもほぼ使わず。休憩時間に客席をうろうろして見え具合を探ってみたのですが、1階席の12、3列目以降は舞台の上のほうにあるドラゴンが見えませんでした。オペラ座でシャンデリアが見えなかったのと同じです。最後列だと舞台の半分(・・・は大げさかもしれないけど)くらい見切れてしまうのでは?それを考えれば舞台全体が見渡せる2階席はお勧め!一番上まで上ってみましたが、1階15列目以降ならここのがいいかも、と思いました。センターブロックでなくてもほぼ問題なし。

とりあえず来年の4月までは公演が決まっているので、また少し時間をあけて観に行ってみたいと思います。チケットが取れれば、の話ですが(汗


来週はジーザス・クライスト=スーパースター ジャポネスク・バージョンを観てきます。