2004年7月21日(水) 頭に残る勉強方法

ひたすら(というほどではないですが)問題を解いていると、まだ暗記しきれていない分野の問題に出くわすことがたくさんあります。そういう問題は「暗記してないから解こうとしても見当すらつかない」場合と「暗記してないけど解こうとすれば答えが分かる」場合があります。これを分けるのは、ズバリ「実習」だと私は思います。

実習に参加すると、「ポピュラーな疾患」に何度も遭遇します。そうするとその際の身体所見や治療方法、鑑別疾患の考え方などを繰り返し経験することができ、わざわざ「治療方法はなにか、何歳くらいに多いか、症状はどういう順番で出るか」といったことをバラバラに暗記しなくても「薬はこれとこれを準備したな」とか「あの子の場合はめずらしく熱が出てなかったんだっけ」とか「発症からこんな短期間でこの検査値は下がらないよ」とか「この疾患をこの年齢で見たことはない」というふうに実習していた時のことを思い出すだけですみます。また、身体所見の取り方や手術中の手技的なことも、自分がいつもやっていたことや先生に言われたことを思い出せばいいだけなので、これも暗記をする必要がなくなります。

珍しい疾患の場合はそのまま暗記したり頑張って病態から覚えたりほかないのですが、それでも運良く(患者さんにとっては運悪くですが)その疾患の患者さんを担当したことがあったりすると、それこそ問題を読んだ瞬間に解くことができます。

実習で得られる知識のいいところは、いつまでたっても忘れないこと。意識しなくとも、覚えていられます。まだ実習が始まっていない医学生、実習中の医学生の方はぜひ実習頑張ってください。5年生の時や6年生の時の病棟実習は、サボって図書館で勉強するよりずっとずっとためになります。先生や患者さんにくっついてまわってぜひ「本物の勉強」をしてください。


7/23 付けたしというか修正

当たり前のことではありますが、覚えるのに丸暗記ではなく病態生理からちゃんと覚えることが大事です。それが教科書だけだと「病態生理の丸暗記」になってしまうことが多々あるのですが、実習しているとその病態生理と実際の治療・症状などをちゃんと関連付けることができ、自然と理解できるんです。
・・・う〜ん説明下手だな・・・(汗 分かりにくくてすみません。