2003年4月上旬 救急医学科:学年一キツいスタート

祝!!ポリクリスタート!!

・・・とウキウキワクワクになるはずだったのに、実習スケジュールを見てみたら

初日:当直
2日目:救急車同乗実習(夜10時まで)
3日目:当直
4日目:最終日


・・・私何か悪いことした??


なにしろ初めてのことだらけなので、モニターの見方もデータの読み方もほとんど分かりません。けれどもとても先生方に聞ける雰囲気ではなく・・・

当直の夜、急患が運ばれてきたときのこと。90歳近いおばあさんで、意識レベルはかなり低下していました。看護師さんや研修医の先生がバタバタと検査などの準備をしていると、

先生「ね〜ね〜死亡診断書ってどこだっけ〜?」

・・・死亡診断書・・・?今おばあさんは先生の目の前にいるのに・・・しかも意識あるのに・・・私ともう一人の同級生がびっくりして口も利けないでいると、さらに

先生「あー外で待ってる干からびたジジィに説明すんのめんどくせーなぁ〜」

外にはおばあさんと一緒に救急車に乗ってきたらしいおじいさんがベンチに座っていました。一人でポツンと待っているそのおじいさんを見たら怒りと悔しさが込み上げてきて、その日は当直室に戻ってから泣きながら寝ました。


こんなはずじゃなかった・・・


次の日「当直どうだった?」と別の先生に聞かれたので、多少オブラートに包みつつも夜あったことを話すと、苦笑いしながら

先生「う〜ん医者って忙しいからねぇ・・・まぁキミもいずれはそうなるよ」













ならねぇよ。





けどもし将来なったら殴ってでも気付かせてくれとななこ嬢に言っておいてある・・・はず。覚えてる??>ななこさん