宿直明け

昨日の朝から先ほどまで勤務していました。


休日は当直体制なので、検査やオペが少ないのと同時に医者の数もかなり少ないです。そんな中テレビのドキュメンタリーさながらのシビアな搬送が複数あったり生まれてびっくりなお産があったりして地味に大変な一日でした。まとめて4時間近く寝れたので夜はかなり楽でしたが、明け方婦人科の先生から「今から緊急オペやるんだけど、よかったら入る?」というコールをもらい、「はい、ぜひ!」と即答して髪がボサボサのままオペ室にすっ飛んで行ったりもしました。


でも看護師さんに「んも〜なんで今日はこんなに忙しいのッ?!池田先生が荒らしてるのッ?!」と無実の罪で責められたりしながらも全く疲れていないのは、業務に追われている中ふとN先生がつぶやいた「先生、色々ありがとね。先生がいなかったら今日ほんと大変だったよ・・・」という一言のおかげかもしれません。


ただやるべきことをやっているだけの研修医に突然何を・・・と心底びっくりしてなんて答えたのかもよく覚えていないのですが、お世辞や嘘ではないことは分かったので本当に嬉しかったです。よく考えれば確かに何もやってないわけではありませんでしたが、でもわざわざそれをねぎらってくれるN先生はすごいよなぁと思います。しかもその一言で「もっと頑張ろう!」と思えるわけですから。何気なく発された言葉でもいかにすごい影響力を持っているかを思い知らされます。


看護師さんも危なっかしい私たちを支えてくれます。研修医なんて人手はあっても使えないという相当鬱陶しい存在なはずなのに、点滴に失敗すると「難しいわよねぇ。みんな最初は失敗するのよ〜」と慰めてくれ、心電図の12誘導のつけ方でまごまごしていたら「ほら、ここに書いてあるから・・・」とさりげなくあんちょこを手渡してくれたりします。昨日はなにやら点滴デーで10人近くに入れたのですが(失敗ゼロ!)、「あらっもう入ったの?先生早っ!いいことだわ〜」と言われたのも嬉しかったです。同期でも先輩でも「ナースはマジで怖い!気をつけろ!」と言う人が多いですが、私はそうでもないと思うんですが・・・(怖い人は多分ナースじゃなくても怖い)。