2003年5月上旬 待ってました!!小児科!!

人生初バイトは保育園というくらい子供が好きなため、小児科での実習は待ち遠しくて仕方がありませんでした。


が、時期がよろしくなかった・・・


ゴールデンウィーク明けといえば国家試験が終わってお医者さんになりたてのフレッシュの先生方も働き始める時。そしてさらに実習先が変わったばかりの6年生もいたりして、ナースステーションは右も左も分からない人でごったがえしていました。優先順位が限りなく低い(っていうかむしろランク外の)5年生の仕事といえば邪魔にならないようにすることくらいでした。とはいえ、楽しみにしていた小児科実習で何も得ずに帰るつもりはありません。

ある日「小児科は夜のほうが忙しい」という一言を聞いた私は「レダ!!」と思い自主的に当直をさせてもらうことにしました。わざわざ好き好んで当直するヤツなぞ滅多にいないため、見事「変人」の称号を手にすることに。

当直の夜、遅い晩ごはんを食べてまもなく救急外来から当直医のM先生が呼ばれ、一緒についていくと高校生が引率の先生と一緒に外来に来ていました。聞くところによると修学旅行で今朝こっちに到着したばかりで、その足でディズニーランドに行って遊びまくったら調子が悪くなってしまったとのこと。到着した日にTDLとはなんともハードスケジュールな・・・

その子の診察がもう終わろうかという時に次の患者さんが到着。2歳か3歳くらいの男の子がご両親と一緒に来院しました。どうやら発熱で来院した模様。けど男の子は特に機嫌が悪いわけでもなく、わりとけろっとしていました。

先生「んー熱は7度3分ですね」
母親「ほんとですかッ?!家にいたときは6度8分だったのに・・・また上がってるわ!!」

うっ・・・6度8分で病院に連れてきたんかい・・・

とりあえず検査や処置をして親子を帰してから先生がつぶやいた一言、「夜中3時に病院に連れてくるより家で安静にしてたほうが子供も疲れなくてよかったと思う・・・」。周りの看護師さんたちも同じことを言っていました。それでもやっぱり心配だから連れてきちゃうんでしょうか。ベテランママの意見がすぐ聞けるような状況にいる人じゃないと判断は難しいのかなぁ・・・う〜ん・・・

そんなこんなで、激忙しいというわけではなかったのですがなんだかんだで患者さんは朝まで途切れず来院していました。多分2週間の実習で一番密度の濃い時間を過ごせたんではないでしょうか。6時くらいに「ちょっと寝とけ」と言われて当直室兼先生方の荷物置き場に戻ったんですが、ベッドに入ると今度は先生方が次から次へと出勤してきてとても寝れる状況ではありませんでした。

っていうか日付変わってから帰って7時前に出勤って・・・いつ寝てるんですか?!